診療内容小児歯科
Pediatric dentistry
未来の健康な歯をつくるこどもの歯を守るための歯科診療
お子様がいつまでも健康な歯でいるためには、歯科医院での定期的なケアや、毎日の予防習慣に取り組み、健康な歯を育むための口腔内の健康状態を整えることが大切です。当院ではケアだけでなく、ご自宅での習慣指導や矯正相談も含め、お子様のお口の健康をトータルサポートしています。
こどもの歯を知る
成長に合わせた治療と予防 歯の生え変わりを理解する
私たちは、予防の第一歩は歯科と接点を持つことだと考えています。歯のトラブルは自覚症状が出る頃にはかなり進行してしまっているケースが多くあります。トラブルの発見が早ければ、最小限の治療で済むので歯を削ったり、抜いたりする可能性も抑えられます。生涯健康な歯を維持するために、日々のホームケアに加えて、歯科でのケアや検査の習慣づけが大切です。
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6ヶ月〜3歳乳歯が生えそろう
乳歯のむし歯は進行が早いため、むし歯になる前にケアをすることが重要です。仕上げ磨きやお子様が自分で磨く時のポイントなど、毎日のケアについて丁寧にレクチャーします。
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5歳〜11歳乳歯と永久歯が混在
大人になって病気にならない口腔環境をお子様が自分で作れるように、自分磨きのレクチャーを強化します。また歯並びを整えるために重要なご自宅での噛み合わせチェックについてお伝えします。
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12歳〜15歳永久歯が生えそろう
永久歯がすべて生えそろう時期には、歯磨きやむし歯になりにくい食生活など、自分で歯の管理ができるように、正しい知識を身につけることが重要です。
トラブルから歯を守る口腔管理歯医者と自宅での予防ケアで、
むし歯になりにくい歯をつくる
成長過程の子供の歯を守るために大切なのは歯にトラブルが起きないよう予防することです。歯科医院での予防処置に加えてご自宅での正しいケアと生活習慣を身につけることで健やかな成長とお口の健康を守ります。
プロによる清掃ケア 口腔内を清潔に保つ
歯科医院での専門的な口腔ケアを定期的に行うことで、むし歯の早期発見・治療を行います。むし歯の原因を取り除くための口腔清掃とフッ素塗布やシーラントなどの予防処置を行うことで、口腔トラブルのない清潔な状態を保ち、むし歯の発生を抑えることが可能です。
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口腔状態を診る ブラッシングチェック
磨き残しや歯磨きの方法を確認するとともに、口腔内の状態を丁寧にチェックします。合わせてブラッシングのコツや適したケアアイテムのお伝えもしています。
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汚れを落とす PMTC
さまざまなブラシや研磨剤など、専門的な用具を使用して歯の清掃を行います。プラークやバイオフィルムの除去、さらには着色汚れなども落とすことができます。
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歯を強くする フッ素塗布
歯垢の中に棲む細菌の活動を抑えることでむし歯が酸を作ることを防ぎ、歯のエナメル室を修復する再石灰化を促進することで歯質を強化する効果があります。
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汚れから歯を守る シーラント
奥歯の溝部分にプラスチックのコーティング剤を埋め込み、むし歯になりやすい複雑な形の溝や窪みを覆うことでむし歯になることを防止します。
歯医者と自宅での予防管理 歯を守る口腔習慣をつくる
歯科医院でのケアの他、正しい生活習慣を身につけることで、より健康な口腔を保つことが可能です。将来自分で歯を守れるように、幼い頃から習慣づけることが大切です。
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食生活指導
むし歯になりづらい口内環境を整えるために食事内容やタイミングについて指導します。
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クセ矯正
歯並びに影響を与えているクセをお伝えし、改善のためのアドバイスを行います。
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歯磨き指導
磨き残しがない正しい歯磨きの仕方をお子様・お母さんにお伝えします。
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定期検診
歯科医院での定期的な検診を習慣づけていただくよう、アナウンスを行います。
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呼吸改善
むし歯菌が繁殖しやすい口呼吸を改善し、正しい鼻呼吸ができるようにトレーニングします。
成長に沿った小児矯正治療
こどもの歯が生え変わるのと同時に、顎の骨も発育し大きく変化するため、発育に合わせてこどもの歯並びを治療することが重要です。歯列を整えることは見た目だけでなく、正しい噛み合わせなど将来の健康にも関わります。顎の発育が完了していない早い時期に治療を開始することで、負担を軽減できるというメリットがあります。
乳歯のみが生えている期間
乳歯と永久歯が混在している
生え変わりの時期
第1大臼歯が永久歯に
生え変わってからの時期
小児に多い不正咬合の種類
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出っ歯(上顎前突)
上の前歯が極端に前に出ている状態。指しゃぶりなどの癖や上下の顎の成長のバランスが悪いことが原因となります。
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受け口(下顎前突)
下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態。上下の顎の成長のバランスが悪いことや、前歯が傾斜して生えることが原因です。
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上下の前歯が噛み合わない(開咬)
上下の歯を噛み合わせた時に、前歯が噛み合わず隙間が空いた状態を指します。指しゃぶりや口呼吸のクセなどが原因です。
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すきっ歯(空隙歯列)
自然な状態で歯と歯の間に隙間が空いてしまっている状態。遺伝的要因や指しゃぶりなどの習慣による歯の移動が主な原因です。
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乱杭歯(そうせい)
歯がねじれて生えたり、重なったりして、歯列が凸凹した状態です。生える歯に対して顎が小さいことが原因で起こります。
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噛み合わせが深い(過蓋咬合)
噛み合わせの度合いが大き過ぎる状態で、重度な場合は上の前歯が覆いかぶさり、下の歯がほとんど見えないこともあります。
一人ひとりの口腔状態に
合わせて選ぶ矯正器具
お子様のお口の状態に合わせて使い分けられるよう当院では3種類の矯正器具をご用意しております。
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プレオルソ
マウスピース型矯正装置であるプレオルソは、口周りの筋肉のバランスを改善し、間接的に歯並びを整える治療法です。予防矯正として全ての歯が永久歯に生え変わる前に始めることで、口周りの筋肉と舌を鍛え、健康的な歯並びを実現します。治療期間の短縮や抜歯が不要などのメリットがあり、口呼吸を矯正する効果も期待できます。
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床矯正
歯並びを整えるスペースを確保するために顎の骨の幅を広げる治療法に使用します。6〜11歳くらいの永久歯が生えそろう以前のこどもが対象です。顎の骨の矯正のほか、歯並びをある程度整える効果もあり、自然で美しい歯並びを目指すことが可能です。
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急速拡大装置
上顎の歯が生えるスペースを広げたい場合に使用する矯正装置です。床矯正と違い固定式のため自身で取り外しできないですが、より短期間で効果を得られるというメリットがあります。また上顎を広げることで、鼻腔が広がり鼻呼吸がしやすくなるため、口呼吸の改善も期待できます。